VRAIN雑記

アニメ、漫画、ドラマ、映画の感想です。ネタバレが前提なので ご注意下さい。

ID:INVADED イド:インヴェイデッド 9話感想【INSIDEーOUTED】

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9話にきて 今までの“イド”のルールとは
何もかもが違う世界です。
鳴瓢は酒井戸の姿でも“酒井戸”ではなく“鳴瓢”
だったり、
カエルちゃんが“キキちゃん”という生きた?少女として登場し、
そのキキちゃんは連続殺人鬼に殺される夢を見続けていて、殺人鬼達とキキちゃんの夢は共有されている…

??ホワッ?

ここまで見てきた中で一番混乱というか
訳が解らない回ですね。
カエルちゃん=“飛鳥井 木記(アスカイ キキ)”?
今 鳴瓢がいるイドの井戸主が この木記ちゃんで…
そのイドがあったのか 元々は百木室長のイドで……

ホ…ホワッ??



“夢”と言われてしまうと
もう それで全部片付いちゃうし、超能力の世界になってくるし。
1話完結ではなく次回に話は持ち越しになったけど
これ、物語の整合性とれるんだろうか?


※飛鳥井 木記
一応 前回の8話では 警察の記録にも残っている
実在する女性のようですね。
鳴瓢がタイマン射殺時に 其処で百木室長が彼女を発見し保護してます。
でも、彼女はその3ヶ月後に病院から失踪。
もともと、過去に何度も自殺未遂を繰り返し親からは施設に入れられ見放されるなど、特殊な経歴です。
過去の連続殺人鬼たちは 夢の中で 彼女を殺す事をゲームとして楽しんでいました。

飛鳥井 木記⇒ジョン・ウォーカーの可能性ありかな?

※飛鳥井 木記が浴槽で手首を切り自殺をするシーン、
恐らくあれが、鳴瓢の妻 あやこさんが自殺をした方法だったんでしょうね。





ID:INVADED イド:インヴェイデッド 8話感想【DESERTIFIED 砂の世界ー穴井戸さんギャグキャラだった(指差すなし)今までで一番のギャグ回じゃないか?】

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ジョン・ウォーカー容疑の百貴室長のイドに潜る
酒井戸と穴井戸。


今回は もう 富久田さんこと穴井戸。
いやぁ、予想外に面白いキャラクターだった。
これが彼の本質的な人格なのかな?
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穴井戸:うわ~ぉお(指差しキュッキュキュ)
酒井戸:うるせーよ 指差すな 馬鹿

いいコンビすぎる。
イド:インヴェイデッドで 普通に笑ったの初めてだよ。
彼こそ ある意味作品のダークホースだった。
とぼけたアホうざキャラを振る舞い、掻き回しながら
物事の核心をつく言動と思考。
このギャップが魅力ですね。
酒井戸とも相性いいです。違った角度からの見解を言い合えるコンビとして 抜群にいいです。



ラストシーンで百貴室長が
「二人をイドから出せ!これは罠だ!」
と叫んでいましたが…
不穏ですね。
「お前ら!シリアス鬱展開へ戻ってこい!」
という呼び声です。
お願いだから、富久田さんが死ぬ展開はやめてくれ。今回の話で このキャラかなり好きになったよ。
春ちゃんを越えるヒロイン枠になったらどうしよう?
と思うくらいに なっちゃったよ。
(指差しキュッキュが破壊力ありすぎた)


好きなんですよ。こういう
頭のいい馬鹿キャラが。

ID:INVADED イド:インヴェイデッド 7話感想【THUNDERBOLTED 雷の世界ー名探偵だよ小春ちゃん!】

いよいよ小春ちゃん名探偵としてイドに潜る!
しかも 酒井戸こと鳴瓢秋人のイドに!
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うん、凄く名探偵なコスだね小春ちゃん


酒井戸は既に現実で娘さんを殺した犯人に復讐していたんですね。
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真の犯人、多くの殺人鬼をつくりあげた“ジョン・ウォーカー”
その正体が
百貴室長だと判明し彼は室長を解任され拘束されます。
鳴瓢は「百貴室長のイドには俺を入れてくれ」
と言い放ち今回のエピソードは終わりました。

まあ、ミスリードだとは思うんですけどね。
ジョン・ウォーカーは登場人物の中にいるとは思いますが、別の誰かじゃないかな。
(松岡さんは やめてくれ)

ID:INVADED イド:インヴェイデッド 3話感想【SNIPED 滝の世界】

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3話にて 作品の良心であり常識人である松岡さんから“イド”と“名探偵”について説明がされます。



松岡さん「自分自身のイドに入る事は禁じられている。イドは無意識からの産物だ。イドに潜る事はつまり無意識を意識する事だ。あくまでも理論上だがイドはその意識の侵略から逃げようとするように自らを不可視化しながら膨張すると考えられている。嵐が起こるようにな。そして名探偵は、その嵐に飲み込まれ自分のイドの中で永遠にさ迷う事になるんだと…その状態をドグマに落ちたと言うらしい」
小春「ドグマ…?意味不明ですね」
松岡さん「知るかよぉ。とにかくミヅハノメが位置情報を見失ってパイロットの救出ができなくなるんだと」
小春「死ぬんじゃないんですか?」
松岡さん「コックピットの肉体はどこかで生命活動の維持が難しくなるかもしれない。しかし肉体が死んでも精神はミヅハノメの中では生き続けるらしい」
小春「へぇぇぇ…」
松岡さん「パイロットはイドの中で自分の記憶を失い名探偵になるのも万が一 自分のイドに入った時の安全確保の為なんだろうな…
聞いてるか?おい」
小春「スヨスヨ……え?!あぁ…なるほどぉ……」



分かったような分からないような…。
今回の松岡さんの説明って、核心をついたものだと感じました。




主人公 酒井戸についても 過去や理念に突っ込んだ描写があり
ようやく、彼のキャラクターが見えてきました。
でも“カエルちゃん”含め 分からない事が まだまだ多いですね。

【映画ジョーカー】観る側の各々のジョーカー像

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アメリカ公開時から、そのセンセーショナルな内容で話題を呼び大ヒットを飛ばした映画“ジョーカー”

主役である“ジョーカー”そして“アーサー”演じるホアキン・フェニックス氏の演技はもう圧巻でした。


とことん救いがないストーリー、弱者の怒りが爆発する結末なので、後味は正直悪いですけどね。


この作品を 面白い映画か?と聞かれると
少し悩むところがあります。
それはこの“ジョーカー”
バットマンの“ジョーカー”のイメージに
どうしても合いませんでした。

バットマンシリーズの中でも大好きな映画“ダークナイト”のジョーカーのあの“陽気に人間の悪意を楽しむ”という
衝撃的なキャラクターはもうインパクト大でした。
映画冒頭の銀行強盗のシーンや
ビルからバットマンに突き落とされても大笑いしながら落下していくシーンなどジョーカーのイカれっぷりは
もう最高にかっこいいです。

対して 今作のジョーカーには、これらの要素がほぼ無いんですよ。狂気は文句なしに感じますが
やっぱり見たかったのは
最高にイカれた最狂のヴィランとしてのジョーカーだったんですよね。

【映画ターミネーター : ニュー・フェイト】T2の正統な続編とは?

この感想にはラストまでのネタバレが
ガンガンあるので ご注意ください。

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ターミネーターの生みの親であるジェイムズ・キャメロン監督という事、あの不朽の名作ターミネーター2の正当続編。
この作品の発表を聞いた時は本当に驚きましたね。

観たい!と思う気持ちと同じか それ以上に
不安を感じました。
ターミネーター”という作品は“2”で完璧なエンディングを観たからです。
“2”以降 多くの続編が創られてましてが、ファンから常に賛否が別れてきました。
キャメロン監督自身がターミネーターは2で完結していると言っていました。その監督が続編を創った意味は何なのか。


前置きが長くなりましたが、
ごちゃごちゃ考えてないで いいから映画を楽しもうぜ!精神で本編感想です。



楽しめませんでした。

まず冒頭で、ジョン・コナーが アッッサリ
殺されました。
その場にサラがいたにも関わらずです。

一番やっちゃいけない選択肢を何故に選ぶんでしょう。
これって、目的を目指すための全ての行動は無駄
だという定義になるじゃないですか。

ターミネーター”は闘う勇気と愛を持って絶望の未来を変えるという、核たる普遍的なテーマを貫いて
あそこまでの感動が生まれたんだと考えています。


それでも途中までは真剣に観ていたんですよ。
でも、まったくターミネーターを感じないシュワちゃんの登場で 極限まで萎えました。
ジョンを殺してターミネーターで 感動なんて出来ません。

【ハンニバル SE1EP1 Aperitif】ドラマ感想、考察

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冷酷でありながら独自の美学と愛を持つ殺人鬼
ハンニバル・レクター
彼を追うFBI捜査官ウィル・グレアムの
追う者、追われる者、喰う者、喰われる者の対決とドラマを描いたサイコミステリーです。

殺人、死体の描写が かなりグロくゴア表現がキツいため
視聴には かなり注意が要ります。
日本のアニメでも一時流行った“死体アート”を全編に渡って推しています。
実際 私も直視できない、気分が悪くなる不快シーンが多かったですね。
そういった側面も強くありますが
なんと言っても 登場人物達の心理描写、分析が一番の見所なんだと感じました。

第1話を視聴した際は その重厚さと登場人物の魅力に
とにかく引き込まれましたね。

印象深かった台詞は
ウィルとハンニバルの会話です。
ある殺人事件の捜査協力で呼ばれたレクター博士は其処でウィルと対面します。事件について話を進めていくんですが…
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ハンニバル「悪趣味な考えは止められない。防ぎようがない」
ウィル「僕は砦を築く」
ハンニバル「考えが浮かぶ前に?」
ウィル「そう、素早く」
ハンニバル「人の目を見るのは嫌いかな?」
ウイル「気が散るんです。相手の事が分かりすぎたり分からなかったりして、考え事に集中できなくなる」
ハンニバル「目から入った情報に支配を受けやすいんだろう。自分の品格を疑うような妄想をしてはショックを受け 夢に身震いする。砦は君を守ってくれないようだね」
ウィル「誰の分析をしているんです?頼むから僕の分析はしないで下さい。分析されると嫌な人間になる」
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凄いですね、この二人。初対面でこの域ですよ。
レクター博士がウィルの多くの疾患を抱えた心を分析し領域へとぐいぐい踏み込んでいくんですよね。
的確だから容赦がない。
ウイルは耐え兼ねて席を立ってしまいます。
レクター博士からの支配に嫌悪と怒りを覚えたんでしょうね。
もう、このシーンは何度観ても本当に面白い。
ウィルの言う“砦”という表現も面白いですね。
自分の殻に閉じ籠り身を守る“自閉症”を表しています。
“城”というニュアンスも含まれていて、ウィルの自尊心(プライド)や隠れるだけではない、闘う意志もあるのだと感じました。